観葉植物でおうち垢抜け | 人気の室内向け大型植物と育て方の難易度


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子供がいても脱生活感な暮らし
田宮有莉
「なんだかお部屋の雰囲気が味気ない。」「インテリアに拘りたいけれど、何をしたら良いか分からない。」そんなお悩みを持つ 方におすすめしたいアイテムが「お部屋のシンボルツリーになる大型の観葉植物」です。
1つ置くだけで空間がぐっと垢抜けて、カフェやホテルのラウンジのような居心地の良い空間に様変わりします。
「でも、観葉植物って難しそう。」「大きいサイズを買って、もし枯らしてしまったらどうしよう……。」そんな風に考えてお迎えするのを躊躇してしまう人が多いのも事実です。せっかく思い切って購入したのに枯らしてしまったら悲しいですよね。何を隠そう、実はかつて私もそう思っていました。実際、家に置いてみたものの上手く育たなかった植物もあります。
そこで 今回は「初心者でも比較的育てやすい」と言われている人気の大型観葉植物をピックアップし、難易度や育てる前に知っておきたいポイントを紹介いたします。

観葉植物を上手に育てるには?知っておきたいポイント
一括りに観葉植物と言っても、種類によって育て方の難易度や適切な環境は異なります。
日当たりの良い場所に置くのが良いのか、半日陰を好むのか、水やりは頻繁に必要か、乾燥気味を好むのか、寒さや暑さ、環境の変化に強いのか、弱いのか……。育てたい観葉植物と、自宅で用意できる環境の相性も大切です。
例えば、耐寒性が低い植物を寒冷地で育てても上手くいきません。お迎えしたいと思った植物を見つけたら、まずは育て方をリサーチしましょう。
観葉植物初心者の場合は、自分の家の環境に合う、育てやすい種類を選ぶと失敗するリスクが低くなります。また、どこにどれくらいのサイズのものを置きたいのかを想定し、その場所に合う植物を探す方法がおすすめです。
生長スピードが速い植物の場合は、頻繁に剪定や植え替えが必要になることも考慮しましょう。また、猫や犬などのペットを飼っている方は動物がかじると有害なものもあるため、注意が必要です。
人気の植物① フィカス ・ウンベラータの育て方と難易度

難易度 ★☆☆☆☆
生長の早さ ★★★★☆
耐寒性 やや弱い
耐暑性 強い
フィカスという、ゴムの木の一種であるウンベラータは、ハート型の大きな葉が印象的な観葉植物です。存在感があるので、シンボルツリーとして根強い人気があります。丈夫で育てやすいので初心者にも優しい難易度です。
ハート型の葉は存在感があってとても可愛いですよ。我が家では、リビングの目立つところに置いています。

ウンベラータの水やりのポイント
春から夏にかけては 水切れしやすいので、土の表面が乾いたらたっぷり水やりをしましょう。冬になると休眠期に入るため、2週間に1回くらいの頻度でも問題ありません。また、葉が大きいので 霧吹きで葉に水を散布する「葉水」を定期的に行うとみずみずしく育ちます。

ちなみに我が家のウンベラータはお迎えしてから5年程経ちますが、水やりの頻度は割と適当ですし、葉水も気が向いた時にする程度です。それでも問題なく育っているので、かなり丈夫な植物だと言えるでしょう。5月頃から9月頃の生育期にかけて観葉植物用の緩効性化成肥料を適切量与えると、葉や枝がむだに伸びることもなく元気な株に生長します。
ウンベラータの置き場所のポイント
ウンベラータは葉焼けしやすいため直射日光を避けましょう。風通しの良いカーテン越しの窓辺に置くのがおすすめです。夏の暑さには強く、18℃〜30℃程度が生育温度です。冬の寒さにはやや弱いですが、室温10℃前後あれば問題なく冬越しできます。
ウンベラータを育てる上での注意点
生長速度がかなり早いです。春から夏にかけてたくさん新芽を出し、大きくなります。我が家のウンベラータも購入した時は150cm弱の背丈でしたが、5年経った現在、植え替えと剪定を経て2m程の大きさになりました。定期的なメンテナンスを行うことで樹形を綺麗に保つことができますよ。

写真は剪定して挿し木したもの。手軽に増やすことができるのは嬉しいポイントです。
剪定は成長点さえ意識すればどこを切っても大丈夫。5、6月頃に行うと、切った後早く新芽が出ます。挿し木はカットした枝を水に付けて発根促進剤を入れておけば簡単に根が出ます。根の量が安定したら土に植え替えましょう。
枝の切り口に含まれる樹液は肌に付着するとかぶれる可能性があります。犬や猫が口にすると重篤な症状を引き起こす可能性があるので、ペットを飼っている方は注意が必要です。また、カビが原因で葉に白い斑点が付く、うどんこ病という病気にかかりやすいので定期的に葉の状態をチェックしましょう。
人気の植物② ドラセナ・マッサンゲアナの育て方と難易度

難易度 ★☆☆☆☆
生長の早さ ★★★☆☆
耐寒性 やや弱い
耐暑性 強い
ドラセナは、別名「幸福の木」とも呼ばれ、その名の通り幸せを呼ぶ縁起が良い木として人気があります。品種が豊富で育てやすいため、初心者にもおすすめです。
今回はドラセナの中の中で最もポピュラーな品種「マッサンゲアナ」について紹介します。緑色の縦に長い葉が特徴です。黄緑色の線が真ん中に入っており、柔らかく優しい印象をもたらします。私も育てていますが、丈夫で管理しやすい植物だと感じます。
ドラセナ・マッサンゲアナの水やりのポイント
マッサンゲアナを上手に育てるポイントは「水のやりすぎに注意すること」です。ついたくさん与えたくなってしまいますが、土が湿っている状態なのにどんどん水をあげると根腐れして枯れてしまいます。頻度としては週1、2回で充分です。ただし、土が乾いていると感じた時はたっぷり水を与えてください。
また、葉の構造上、埃が溜まりやすい点も気をつけたいところ。毎日葉の裏までしっかり葉水をすると元気に育つでしょう。葉水は病害虫予防にも効果的ですよ。肥料は特に必要ありません。
ドラセナ・マッサンゲアナの置き場所のポイント
耐陰性はありますが、日当たりを好むため、直射日光を避けた明るい室内で育てます。冬以外は屋外で育てることも可能です。温度が10℃以下になると葉が痛むため、温かい室温を維持することが大切です。

暑さには強いですが、気温が高すぎる環境では生育が止まります。また、強い日差しを浴びると葉焼けしてしまいます。写真のように、エアコンの風が直撃しない、レースのカーテン越し等に置くのがおすすめです。
ドラセナ・マッサンゲアナを育てる上での注意点
生長速度は標準的だと思います。実際、私は3年程育てていますが、「大きくなりすぎた」と感じることはないです。ただし、葉が繁りすぎるとバランスが悪くなります。不要な葉や茶色く変色してきた部分を見つけたら適宜カットすると良いでしょう。
ちなみに犬がドラセナを摂取すると、嘔吐、食欲不振、下痢などの中毒症状を引き起こす危険性があるので、犬を飼っている方は注意が必要です。
人気の植物③ モンステラの育て方と難易度

難易度 ★★☆☆☆
生長の早さ ★★★☆☆
耐寒性 やや弱い
耐暑性 強い
インテリアデザインのモチーフとしても人気が高いモンステラ。大きなハート型の葉に美しい切れ込みが入っているのが特徴です。デザイン性が高いのでお部屋のアクセントになります。
残念ながら私の家には置いていないのですが、編集長の自宅にあるモンステラが素敵だったので写真をお借りしました。ボリュームのある樹形なので、1つ置くだけで存在感のあるインテリアになりますよ。

モンステラの水やりのポイント
夏場は土が乾いたらたっぷり水を与えてください。冬は休眠期に入るため、断水気味に育てます。頻度は2週間に1回程度で問題ありません。モンステラも葉が大きいので、こまめに葉水を行いましょう。5月〜9月頃に肥料を与えると成長速度が速くなり、元気に育ちます。
モンステラの置き場所のポイント
モンステラは温かい日陰を好みます。しかし、全く日が当たらないと徒長の原因になるため、カーテン越しの窓辺など、ある程度光が入る場所に置きましょう。また、エアコンの風が当たり続けると乾燥や病気の原因になります。生育には最低5℃以上必要で、適温は20℃です。
モンステラを育てる上での注意点
基本的に育てやすい分類に入るモンステラですが、元気がなくなると葉の切れ込みが消えてしまったり、半つる性植物の性質上、どんどん樹形が横に広がり、バランスが悪くなることがあります。ヘゴと呼ばれる支柱を立てたり、思い切って剪定することも視野に入れましょう。

また、モンステラには犬にとって毒になるシュウ酸カルシウムが含まれています。猫には無害ですが、犬を飼っている方は要注意です。
存在感のあるシンボルツリーで叶える、垢抜けインテリア
大きな観葉植物を購入するのは勇気がいるかもしれませんが、育てやすい種類を選ぶことで長く生活を共にすることが可能です。月日を重ね、植物の成長を感じると愛着も湧きます。
置き場所の環境と、植物との相性を考慮して、自分に合ったシンボルツリーをお迎えしてくださいね。
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子供がいても脱生活感な暮らし
田宮有莉
東京都在住/年子2児の母/ライター・監修ライター 北欧ナチュラルな家で暮らす/インテリア雑貨・ファッション好き 得意な執筆ジャンル:インテリア・住宅・不動産・家づくり・金融・ライフスタイル ⭐︎Instagramもぜひフォローしてください⭐︎