ベッドに置かれた枕2個と3つの青いクッション

マットレス選びのヒント|4種タイプ別の特徴をささっと解説!

引っ越しの際に、はじめに揃えておきたい家具といえば、ベッドとマットレス。 

ベッドフレームとマットレスの組み合わせには相性がありますが、 

それはまた後日詳しく説明するとして、 

今回はマットレスの種類と、それぞれの特徴について解説していきます。 

 

また、近年はコイルスプリングに、低反発素材などを組み合わせたタイプの 

マットレスも多数販売されていますので、 

そんなハイブリッドなマットレスの場合はそれぞれの特徴が互いに作用します。 

 

今回の記事では、基本的には単一の構造とした想定で記載いたします。 

 

ボンネルコイルマットレス

 

渦巻き状のスプリングコイルを連結させて1つの大きなバネ構造になっているのが、 

ボンネルコイルです。 

そのボンネルコイルに綿などの詰め物をして仕上げたのが、ボンネルコイルマットレスです。

特徴は以下のとおり 

比較的安価

今回ご紹介するマットレスの中では、比較的安価な部類です。 

シングルであれば¥5,000台から購入できるものもあります。 

寝心地は硬め

寝心地はかなり硬めです。 

横向きに寝ることが多い方は、肩の部分が沈まないなど、寝ている間にストレスを感じることもあるかもしれません。 

 

スプリングが全てつながっているので、 

寝返りを打つと、ぽよんぽよーんとマットレス全体が揺れます。 

お一人で使っている分にはまだいいのですが、夫婦ふたりで一緒に寝ている場合などは、 

片方が寝返りを打つともう一方にも振動が伝わり、 

その振動で目覚めてしまったりすることもあります。

通気性は比較的良い

マットレスの内部に空洞が多いため、通気性は比較的良いです。 

 

ポケットコイルマットレス

 

小さなバネを、ひとつひとつ袋(ポケット)に分けて入れ、 

それをつなぎ合わせたのがポケットコイルマットレスです。  

特徴は以下のとおり 

価格はまちまち (ボンネルコイルよりは高額な印象) 

ポケットコイルマットレスは、価格の幅が大きい消費です。 

ポケットの数が少なく、シンプルな作りであれば¥10,000前後と安価だったりするのですが、 

体の部位に合わせてコイルのサイズやポケットの数を調整していたり、 

コイルの配列など細部にこだわって作っているものなど、 

¥200,000を超える商品も販売されています。 

ポケットコイルマットレスは上記のように価格の振り幅が大きい商品です。

寝心地はやわらかめ〜硬めまでいろいろ

ポケットコイルマットレスの硬さはまちまちです。 

 

同じポケットコイルマットレスのジャンルの中でも、 

ポケット数が少ないほうが比較的柔らかく感じ、 

ポケット数が多いほうが、比較的固めに感じます。 

 

沈む点と沈まない点が細かく分散されるので、 

ポケットが多いほうがバネの反発する力を感じやすく、 

結果的に硬く感じる場合が多いようです。

体圧分散性にすぐれている

ボンネルコイルと異なるのは、バネ同士はつながっていないということ。 

ポケットに入れられたバネはそれぞれ独立して動くため、 

バネのひとつひとつが沈んでくれるので、体圧分散ができます。 

例えば横向きに寝ると、肩や腰といった凸の部分は沈み、 

頭や脚といった軽い部分はしっかりと支えてくれます。 

通気性は比較的よい 

バネの内部に空洞があるため、通気性は割とよい方ではありますが、 

バネがポケットに入っている分、 

ボンネルコイルマットレスよりも通気性が若干劣りがちです。 

しかし、マットレスの側面に通気口が設置されている商品であれば、 

寝返りを打ったりするたびにマットレス内部の空気が外に排出されるので安心です。 

低反発ウレタンマットレス

 

低反発のウレタン素材にカバーをしたシンプルな構造のマットレスです。 

枕などにも使用されている素材ですね。 

寝るときの姿勢に沿って形が変わってくれます。  

特徴は以下のとおり 

体圧分散性が高い

低反発ウレタンマットレスは、とても体圧分散性に優れています。 

体の凹凸にぴったりとフィットしてくれるので、仰向けに寝ても横向きに寝ても 

寝相に関係なく形を変えてくれるのが嬉しい特徴です。 

価格はまちまちだが、安価なものも手に入る

¥10,000前後から数万円程度と、ポケットコイルマットレスよりは比較的安価な印象です。 

マットレスの厚みや、カバーの素材でも価格が変動するようです。

通気性はイマイチ

マットレス自体がひとつの大きな塊で、スプリングマットレスのような空洞がないため、 

通気性は良いとは言えません。 

マットレスに合わせるベッドフレームのボトム部分の通気性が良くないと、 

カビが生えてしまったりすることもありますので、 

風通しのよい使い方を心がける必要があります。 

ベッドブレームのボトムは、ウッドスプリングまたは、すのこ状のタイプをおすすめします。

寝返りがうちにくい

しっかり沈んでくれるのですが、「低」反発のため、 

沈んだ部分がもとの形状にもどるまで数秒かかります。 

反発がある素材のほうが(マットレスが体を押し上げてくれるので) 

寝返りがしやすいのですが、低反発の場合は体の向きを変えるときに少し面倒に感じるかもしれません。 

気温が下がると硬くなる

低反発ウレタンは、気温との変化とともに硬さが変わってしまう素材です。 

春〜夏など、温かい季節は柔らかく心地よいのですが、 

秋〜冬の寒い時期は硬くなってしまいます。 

暖房が効いた温かい部屋であればあまり心配はいりませんが、

寒い室内だとかなり硬くなるようです。 

ラテックスマットレス

 

天然ゴムが原料ののマットレスです。 

低反発マットレスと似たような印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。 

自然素材の高反発マットレスです。 

特徴は以下のとおり

マットレスの中では中〜高価格の商品 

筆者の調査ですと、¥10,000台で購入できるものはほどんど見かけません。 

シングルでも¥50,000前後〜¥200,000程度と中〜高価格帯のマットレスです。 

本体の通気性は良くない

天然ゴムは、それ自体は通気性のない素材です。 

ラテックスマットレスには、小さな穴がたくさん開けてあったりと、 

通気をよくする工夫がされているものの、 

コイルスプリングのマットスに比べて劣ってしまいます。 

 

低反発ウレタンマットレス同様、ベッドブレームのボトムはウッドスプリングまたは、 

すのこ状のタイプを使用して湿気を逃がす工夫が必要です。

耐圧分散性に優れている

体の凹凸に合わせて、しっかりとフィットしてくれます。 

しかも高反発の素材のため、体の軽い部分はしっかりと支えてくれます。 

寝返りも打ちやすく、寝ている間の無意識の動きもサポートしてくれます。 

重い 

全体がゴムの塊なので、マットスの中では重量がある製品です。 

また、持ち上げるとべろーんとまがってしまうので、持ち運びしずらいかもしれません。 

とはいえ、引っ越しのときや購入したばかりのタイミング意外は、 

持ち運ぶことはほとんどありませんので、 

ここはあまり気にしなくてよいポイントかもしれません。

 

まとめ

 

 

・ボンネルコイルマットレスは、比較的安価で寝心地は硬く、耐圧分散性が低い 

 

・ポケットコイルマットレスは、様々な価格帯で購入でき、硬さもいろいろ。耐圧分散性に優れている 

 

・低反発ウレタンマットレスは、比較的安価なものもあり、耐圧分散性に優れているが、冬はかたくなる 

 

・ラテックスマットレスは、中〜高額な商品が多いが、耐圧分散性に優れており、寝返りも打ちやすい 

 

以上、ささーっとご説明していきましたが、 

ご自身に合ったマットレスのタイプはみつかりましたか? 

 

今回は大まかな特徴をかいつまんでご説明していますが、 

今後、それぞれのタイプについて掘り下げたり、おすすめのマットレスブランドなども紹介していきたいと考えています。 

 

それでは、今日も心地よい暮らしを! 

 

沖縄県出身|フリーランス|ライター|インテリアコーディネーター|フォトグラファー|好きなものはパンとコーヒー