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フレンチレストランで発見する日本のおいしさ。表参道「ブノワ東京」

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ブノワ(BENOIT)東京

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のびのびと、どこまでも

さきやまみか

少し特別な日においしい食事をゆっくり楽しみたい。そんな時に伺うのが「ブノワ東京」です。ランチタイムには光がたっぷり入る開放的な店内で、心地よい時間を過ごせます。
こちらで毎回印象に残るのが、日本の野菜や魚のおいしさです。

日本各地から届く旬のおいしさ

ブノワ(BENOIT)東京

ブノワ東京を手がけるアラン・デュカス氏は世界各地にレストランを展開し、それぞれの土地の食材を使うことを大切にしています。その考えはブノワ東京にも生かされ、できる限り国産食材を使い、関東近郊をはじめ四国や九州など各地から旬の味覚を取り入れています。

スタッフの方が食材の産地へ足を運ぶ機会も多いとのこと。サービス長の北平さんも仕入れに携わり、魚が育った海や豊かな畑など、生産者や土地について、その風景が目に浮かぶように料理の話をしてくださいます。

今まさに旬を迎えている食材の話を聞くのも楽しいひととき。説明を聞くと「今日はこれにしよう」と自然とメニューが決まります。

この日いただいたラタトゥイユには、木の上で完熟させた埼玉県産の「木なりトマト」が使われていました。茄子やパプリカなど何種類もの野菜が一体となり、甘みと香りが口いっぱいに広がります。とろっとした半熟卵と、カリッとした松の実がアクセントとなり、一気に食欲のスイッチが入ります。

忘れられない魚のスープ

この日、特に心に残ったのが魚のスープでした。

テーブルで注がれる美しいオレンジ色のスープをひと口いただくと、魚の旨みが幾重にも重なり、季節の変わり目に少し疲れていた体にじんわりと染み渡ります。

ブノワ(BENOIT)東京

使われているのは、ホウボウやマゴチ、イトヨリダイ、オニカサゴ、コダイなど。何種類もの魚を丸ごと贅沢に使い、大鍋で時間をかけて旨みを引き出します。

たくさんの魚を使っているのに、驚くほど雑味がなく澄んだ味わい。あえて海老や蟹を使わないことで、魚の旨みだけを楽しめるように仕上げているそうです。濾すときにも魚を強く押さず、ゆっくりと濾していきます。

添えられたルイユソースを少し溶かすと、にんにくやサフランの香りで深みが加わります。ソースを塗ったクルトンを沈めていただくと、染み込んだスープがじゅわっと広がり、さらに幸せな気分になります。

フランス料理をいただきながら、日本の海にはこんなにもおいしい魚があるのだと、改めて気づかされた一皿です。

野菜も主役のフレンチ

魚だけではなく、野菜のおいしさにも驚きます。
脂の乗ったイサキのソテーの下には、グリルして甘みを引き出したズッキーニの粗めのペーストが隠れていました。たのしい食感を残した、初めて出会う味わいです。

ブノワ(BENOIT)東京

実は私、ブノワでまだお肉料理をいただいたことがありません。それでも毎回満足して帰るのは、魚介や野菜だけでもさまざまな味わいに出会えるから。訪れるたびに新鮮な発見があります。

デザートにも和の食材が使われています。濃厚なショコラに合わせていたのは、戸隠産のそば。そばの香ばしさとショコラの組み合わせが面白く、ほかには何が入っているのだろうと想像しているうちに、自然とスプーンが進みます。

ブノワ(BENOIT)東京

季節を変えて楽しむブノワ東京

ブノワ東京を最初に教えてくれたのはフランス出身の友人でした。「本格的なフランス料理を気軽に楽しめるよ」とすすめられたこのお店で、改めて日本の食材の豊かさとそのおいしさに気づくことができました。

季節が変われば、届く食材も変わります。次はどんな旬に出会えるのか楽しみに、またメニューが変わった頃に訪れたいと思います。

ブノワ(BENOIT)東京

ブノワ(BENOIT)東京
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5丁目51−8 ラ・ポルト青山 10F

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のびのびと、どこまでも

さきやまみか

都内在住、ちいさな洋菓子店勤務。やんちゃな猫と二人暮らし。お笑いラジオとドーナツが好き。季節を感じるものや、作り手の心がこもったものに惹かれます。

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