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季節の花を自分らしく活ける。世田谷「花子」のフラワーレッスン

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季節の花を自分らしく活ける。世田谷「花子」のフラワーレッスン

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のびのびと、どこまでも

さきやまみか

お部屋に季節の花があると、ふっと心が和らぎますよね。水を替えたり、長さを整えて活け直したり。花の香りや表情の変化を見るのも楽しみのひとつです。

世田谷の花屋「花子」は、野の草花をふわっと束ねたような自然でのびやかなアレンジが魅力のお店です。毎月開催されているフラワーレッスンでは、まるで摘み取られたばかりのようなフレッシュな花材を使って、ブーケや投げ入れ、リースやスワッグなど、さまざまなアレンジメントを作ることができます。

バラのブーケ作りのレッスンの様子とともに、花の組み合わせや長持ちするコツなど、暮らしに花を取り入れるヒントを学んできました。

扉の奥にある静かな店「花子」

世田谷区等々力の住宅街に店を構える「花子」は、大きな通りから少し入った場所にあり、中に入るとひんやりと静かな空気が流れています。

世田谷区等々力の住宅街に店を構える「花子」の看板

定休日には場所貸しをされているという店内には様々な形の花器やドライフラワーがディスプレイされていて、眺めるだけでも楽しい空間になっています。

季節の花を自分らしく活ける。世田谷「花子」のフラワーレッスン

季節の花がいちばん美しい状態で並ぶ花子のセレクト

店内には丁寧に選ばれた花やグリーンが並び、どれもいきいきとしているのが印象的です。仕入れの際は箱買いするのではなく、実際に見て触れながら、新鮮なものをひとつひとつ選ばれているのだそう。枝ものや草花の種類も豊富で、スモーキーカラーやナチュラルな色合いの花が多く見られます。どれも主張しすぎず、暮らしの中にすっと馴染むようなやわらかい印象です。

世田谷区等々力の住宅街に店を構える「花子」

レッスンの日に合わせて仕入れられる花材は、アレンジ後もしっかりと水を吸って長持ちするように、植物に合わせた下処理が行われます。硬い枝ものは叩いて組織を潰したり、バラは切り口を炙ることで水を吸いやすくするなど、種類に合わせた処理が丁寧に行われています。

世田谷区等々力の住宅街に店を構える「花子」

初心者歓迎のいつでも始められるレッスン

「日々の暮らしの中で、花をもっと身近に感じ、なにげなく花と過ごす時間をゆったりと楽しんでもらえたら……」
そんな想いで始められたというお店「花子」。

その言葉の通り、特別な日だけでなく日常にそっと寄り添う植物たちが並び、レッスンで教わる内容にも、花を楽しむヒントがさりげなく散りばめられています。

レッスンはいつも満席でリピーターの方も多くいらっしゃいますが、丁寧に教えてもらえるので初心者の方も安心です。すべて単発開催のため、好きな花材のときだけなど気軽に参加できます。

花材のセレクトが素敵!まるで庭から摘んできたような優しいラインナップ

今回参加したフラワーレッスンは、バラのブーケ。ライラックやピンクなどのニュアンスカラーのバラと草花を束ね、クラシカルな雰囲気のラウンドブーケを作るのが目標です。

花材はこちら。

季節の花を自分らしく活ける。世田谷「花子」のフラワーレッスン

バラは6種類。一輪咲きのバラだけでなく、スプレーバラもブーケに取り入れるとふんわりとしたボリューム感を楽しめます。小手毬などの小花がついたもの、花付きの良いクレマチスなどがアクセントとなり、まるで初夏のお庭の雰囲気です。

季節の花を自分らしく活ける。世田谷「花子」のフラワーレッスン

花材はあらかじめ準備していただいたものですが、動きのある草花や枝ものを取り入れることで、よりいきいきとした印象になります。色の取り合わせや花とグリーンのバランスは、自分で選ぶときのヒントにもなりそうです。

まずは先生が作ったブーケを観察しながら作り方の説明を聞き、出来上がりのイメージを膨らませます。

自然な動きがありながらまとまりのある先生作の美しいブーケに、完成への期待が高まります。

季節の花を自分らしく活ける。世田谷「花子」のフラワーレッスン

活ける前の大事な準備。花を長持ちさせるための下処理を丁寧に

まずは事前処理から。束ねる部分や、水に浸かる部分の葉はすべて落とします。

花を長持ちさせるためには、水を傷ませないことが大切です。葉が水に触れないようにするひと手間が、長く楽しむポイントになります。

季節の花を自分らしく活ける。世田谷「花子」のフラワーレッスン

ブーケは「スパイラル」という方法で束ねていきます。1〜2本軸となる花を決めたら、他の花材を同じ方向に斜めに、螺旋を描くように重ねていきます。

季節の花を自分らしく活ける。世田谷「花子」のフラワーレッスン

片手の親指と人差し指で束を持ち、もう一方の手で一輪ずつ斜めに重ねていきます。
先生は素早くまとめられるので簡単そうにも見えますが、花にボリュームがあると片手で支えづらく、つい上の方を持ってしまいがちです。そうすると花同士がぎゅっと詰まり、重たい印象のブーケになってしまいます。

中間〜やや下の位置を持つと、花同士が詰まりにくく、ふわっとした軽やかな仕上がりになります。さらにどの向きで入れるとその花が一番素敵に見えるのか、全体の調和をどう取るのかを見極めながら束ねていきます。

季節の花を自分らしく活ける。世田谷「花子」のフラワーレッスン

片手で支えながら全体のバランスを整えていくのは思っていた以上に難しかったですが、少しずつ形になっていく時間はとても楽しく、気づけば夢中になっていました。
また、同じ花材でも人によって仕上がりがまったく異なるのも印象的で、それぞれのブーケを見比べる時間も楽しいひとときでした。
ブーケはラッピングした状態で完成になるので、麻ひもやラッピングペーパーの扱い方、リボンの結び方まで教えていただけます。このままプレゼントできるのも嬉しいですよね。

季節の花を自分らしく活ける。世田谷「花子」のフラワーレッスン

遠方の方にも嬉しい動画レッスン

花子では、対面レッスンに加えて「おうちでおけいこ」という動画レッスンも行われています。

内容は対面レッスンと同様で、先生が実際にアレンジをしながら丁寧に説明してくれます。手元のアップもしっかり映されているため、細かな工程も分かりやすく、繰り返し視聴できる点も生徒さんに喜ばれているそうです。分からないことがあればフォローも受けられるので、初めての方でも安心して取り組めます。

花子さんセレクトの花材を、自宅でゆっくり楽しめるのも嬉しいポイント。クリスマスリースやお正月飾りのレッスンもあり、ご自宅で家族と一緒に作るなど、楽しみ方も広がります。

現在は、中国・四国・九州・沖縄・北海道を除く地域で受付されています。

世田谷「花子」のフラワーレッスン。動画レッスン「おうちでおけいこ」
2月のレッスンで作ったミモザのリース。ドライになっても鮮やかな黄色が保たれています。

自宅で花を長く楽しむコツ

レッスンで作ったブーケやリースは、おうちに持ち帰ったあとのちょっとしたケアと活ける器で、より長く楽しむことができます。

風通しよく清潔に保つことを意識すると◎

ブーケの場合、縛られている部分はできるだけ早く解くのがおすすめ。輪ゴムや紐で結ばれたままだと蒸れてしまうため、風通しよく整えてあげると長持ちしやすくなります。

しっかりスパイラルができているブーケは、そのまま花器に活けるだけでふわっと広がります。

また、暑い時期は毎日水を替えることも大切です。花器の中はスポンジやクロスでしっかり洗い、ぬめりを落として清潔に保ちます。茎の状態も確認し、ぬめりがあれば水で優しく流してあげると安心です。

おすすめの花器の揃え方

花器は、やや大きめと小さめの2種類用意しておくのがおすすめ。大きめの花器はブーケや枝もの用に、小さな花器はミニブーケや、切り戻して長さが短くなった花を活ける際に便利です。

猫がいる我が家では、IKEAで購入したホーローのピッチャーを愛用しています。万が一倒れることがあっても粉々に割れることがなく、安定感もあり、白色はどんな花の色とも合わせやすいので気に入っています。

世田谷「花子」のフラワーレッスン。自宅で花を長く楽しむコツ

小さな花器は、口がすぼまっているものは花をいくつかまとめて活けるのに向いています。口が広いものは汎用性が高く、私はこちらをハンギングして楽しんでいます。

世田谷「花子」のフラワーレッスン。自宅で花を長く楽しむコツ

花のある暮らしは手をかける時間も愛おしい

私は数年前のブーケアレンジで使った葉ものを、今でも育てています。生徒さんの中には、挿し木をしたり庭に植えて増やして楽しんでいる方もいらっしゃるそうです。

花は日々少し手をかけるだけで、思っていた以上に長く楽しめるもの。花子のレッスンを通じて、ご自身と花の新たな付き合い方をみつけてみませんか?

世田谷区等々力の住宅街に店を構える「花子」
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のびのびと、どこまでも

さきやまみか

都内在住、ちいさな洋菓子店勤務。やんちゃな猫と二人暮らし。お笑いラジオとドーナツが好き。季節を感じるものや、作り手の心がこもったものに惹かれます。

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