ふたりでつくる時間も一生の宝物。「renri」の手作り結婚指輪
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旅好きママライター
natsumi
結婚指輪は、これから夫婦として歩んでいくための証。だからこそ、既製品を選ぶのではなく、ふたりだけの特別な指輪を一からつくりたいという想いがありました。
そんななかで出会ったのが、アトリエ「renri(レンリ)」です。パートナーのことを想いながら、慣れない手つきで金属を叩き、形にしていく。その過程そのものが、指輪の輝き以上にかけがえのない宝物になりました。
横浜・馬車道に佇む隠れ家アトリエ
renriを選んだ決め手は、落ち着いた雰囲気のプライベート空間でゆっくりと指輪づくりを楽しめることでした。
実際に訪れたアトリエは、ジュエリーショップ特有のキラキラした華やかさではなく、アンティーク家具や観葉植物が並ぶどこかホッとする空間。都会の喧騒を忘れさせてくれるような、穏やかな空気が流れていました。
もともと手作りを希望していたのは私だけでしたが「静かなプライベート空間なら、人目を気にせず作業できそうでいいね」と夫も賛成してくれて、ふたりでrenriを選びました。
1本の金属棒からはじまる結婚指輪づくり

正直なところ手先の器用さにはあまり自信がなく、当日までは「本当に形になるのかな」と少し緊張していました。アトリエに着くとデザイナーさんがあたたかく迎えてくださり、その柔らかな笑顔に触れた瞬間、すっと肩の力が抜けるのを感じました。
丁寧なヒアリングから形になったデザイン
まずは、どんな指輪にするかを相談するところから始めます。
「婚約指輪と重ねづけしたときにも馴染むものがいい」という私のざっくりとしたイメージも、デザイナーさんがプロの視点で丁寧に汲み取り提案してくれました。
「夫婦で同じ素材にしたほうがいいのかな?」と迷っていたときも「それぞれ好きなものを選ばれる方も多いですよ」というアドバイスをいただき、無理に合わせるのではなく、お互いの「好き」を尊重した素材を選べました。夫と和気あいあいと話しながら決めていく時間も、とても心地よいひとときでした。
表と裏で素材を変えたりハンマーテクスチャーを入れたり、カーブデザインもできたりと、手作りと言ってもさまざまなデザインが選べます。ホームページに制作事例がたくさん載っているので、事前に見ていくとイメージが湧きやすいです。私たちは当日着けて帰りたかったこともあり、特に装飾は入れずシンプルなデザインに決めました。
驚きと発見の連続。火と槌の音に包まれて

指輪づくりの実作業は、職人さんが丁寧にサポートしてくれます。最初に手渡されたのは、小さな金属の棒。「これが指輪になるの?」半信半疑のまま、ガスバーナーでの溶接から作業は始まりました。

火を当てて金属が赤く染まりゆっくりと形を変えていく様子は、まるで魔法を見ているよう。慣れない道具に戸惑っていると、職人さんが絶妙なタイミングで手を貸してくれます。

「すごい、ちゃんと曲がってきた!」
「いい感じだね、上手だよ」
自然とそんな会話がこぼれ、アトリエにはゆっくりと濃密な時間が流れていきます。


素材によって硬さも違い、夫の選んだ素材はスッと曲がるのに、私が選んだものは少し力が必要でした。「ちょっと頑固な持ち主に似てるかもね」なんて笑い合ったことも、今では指輪を見るたびに思い出す愛おしい記憶です。
カンカンと響く音。相手を想いながら没頭する時間

指輪の形ができてきたら、次はハンマーで叩いてサイズや形を整える工程です。
静かなアトリエに響き渡る「カンカン」というリズム。気づけばふたりとも無言になり、ただひたすらに、目の前の指輪と向き合っていました。「この指輪が一生ものの結婚指輪になるんだ」とわくわくしながら、作業に没頭していました。
夫はリズミカルにテンポよく。私は一回一回、確かめるようにゆっくりと。同じ動作でも、刻まれる音にはそれぞれの性格が表れているようで、なんだかおもしろく感じました。
職人さんはそんな私たちを、付かず離れずの心地よい距離で見守ってくれました。制作風景をさりげなく写真に収めてくれるホスピタリティも、自分たちの作業に没頭したかった私たちにはありがたい心遣いでした。
職人さんの仕上げを経て完成。手作りならではの特別感に浸る

最後は職人さんに刻印と仕上げをしてもらいます。手作りならではのあたたかみを残しながら綺麗に磨き上げ、長く使えるように整えてもらった指輪。それをお互いにはめてみた瞬間の感動は、今でもはっきりと覚えています。

「ちゃんと指輪になってるね」
そんな当たり前のことが、少し特別に感じられた瞬間でした。「すごく楽しかったね」と笑う夫の顔を見て、既製品を選んでいたら味わえなかった、心の奥がじんわりと温かくなるような達成感に包まれました。
一生ものの結婚指輪に物語を。何年経っても色褪せないふたりの記憶

完成した指輪そのものが誇らしいのはもちろんですが、それ以上にあのアトリエで過ごした数時間、お互いを想って手を動かした記憶こそが何よりの宝物だと感じています。
普段の生活ではなかなか味わえない「ふたりでひとつのものをつくる」という経験。それはこれから長く続いていく夫婦の道のりにおいて、ふとしたときに立ち返れる原点のような思い出になるはずです。
指輪を“買う”のではなく、その過程にある温もりまでを“つくる”という選択。人生を共にする大切な証にふたりだけの物語を込める、唯一無二の体験ができました。
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旅好きママライター
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千葉在住 | ライター | エディター | SNS運用 | 元旅行情報誌編集者 | 1児の母 | 35カ国周遊 | 旅行・おいしいものが好き