
完璧よりも”ちょうどいい”を目指す|自家焙煎珈琲の99coffee
コーヒーはお好きですか?
わたしは毎日、3杯以上コーヒーを飲むコーヒーLoveな人間です。
近年はコンビニでも手軽にコーヒーを飲めたり、相変わらずスタバは人気だし。
自家焙煎を行いこだわりのコーヒーを取り扱うコーヒーロースターもたくさんオープンしていて、コーヒー好きにとっては不自由が少なくなってきました。
どこでも美味しいコーヒーが飲めるようになったけど、お家で挽きたてのコーヒーをゆっくり淹れて飲むのが、もしかして一番豊かで贅沢なんじゃないかと、最近思うようになってきました。
ただ、ただね。
そうは言っても、美味しいコーヒー豆ってどう選べばいいの?と。
しかも豆のお値段ってピンキリだし、自分の好みの味に辿りつけるか心配…
お手頃価格だけど本格的で、お家で飲むのに最適なコーヒーってないかな?
と、わがままな事を考えていたら、知人がいいお店を教えてくれました。
それが、自家焙煎珈琲の99coffee(ナインティナインコーヒー) さん。
リーズナブルで、自宅で楽しみやすいコーヒーを提供しています。
一度そのコーヒーを自宅で飲んだところ、すっかりハマってしまい、ダメ元で取材依頼をしたところ快諾してくださいました!
今回は実際の焙煎の様子も拝見させていただきつつ、オーナーの安藤さんにお店のこだわりなど、伺ってきました。
写真を交えながら、たっぷりご紹介していきます。
もくじ
99coffee(ナインティナインコーヒー)さんはどんなお店?
まずはじめに、99 coffeeさんをご紹介いたします!
出典:99 coffee Web site: https://www.ninetyninecoffee.com/
「毎日飲む珈琲だからこそ、 こだわって飲んで欲しい」
「丁寧に淹れた珈琲を、日常に取り入れて欲しい」
そんな思いで、自家焙煎の珈琲店を始められたのだそう。
オーナーは安藤雄司(あんどう ゆうじ)さん。
99 coffee という店名の由来は
「100%でなくてもいいじゃない。完璧を求めすぎず、99でも充分だよね。」
という意味を込めてつけたのだそう。
ロゴは満月でなく14番目の月をイメージした少し欠けた月をあらわしていて
「ちょっと欠けたくらいが人間らしくて素敵」
というそんな親しみやすいカフェを目指しているそうです。
現在、実店舗2つと、オンラインショップを運営されています。
99 coffeeさんの焙煎所
今回お尋ねしたのは、東京/西大井にある焙煎所。
こちらでは珈琲豆を購入する事もできます。
(店舗情報は最後にまとめて記載しますね!)
お伺いすると、オーナーの安藤さんがにこやかに迎えてくださいました。
安藤さんはじめまして!
今回は急なお願いでしたのに、ご快諾くださりありがとうございます!


いえいえ〜こちらこそ!
今日、焙煎の場面もご覧になります??


焙煎の様子を一挙公開
すぐに焙煎の準備に入ってくださる安藤さん・・・
優しい・・・
焙煎前の生豆と取り扱い品種
まずはじめに、焙煎前の豆をみせてくださいました。

おお〜これが!
まだ少し緑ががっていますね!


そうなんです。
この状態だと、まだ青臭くてコーヒーの香りにはほど遠いです。
ほんとだー。まだ草みたいなにおい・・・
ちなみに、99 coffeeさんではどんな種類のコーヒー豆を取り扱っていらっしゃるんですか?


うちでは
アラビカ種の「コロンビア」「ブラジル」をベースにしています。
この2種類は甘み・苦味・酸味が標準的で
ブレンドのベースにするのにとても良いんです。
アラビカ種、知っています!コーヒー豆ではメジャーどころですね


そうですね。
現在は3種類のブレンドを用意していまして
グアテマラ・コロンビア・ブラジルの『ベーシックブレンド』
モカ・コロンビア・ブラジルの『モカブレンド』
マンデリン・グアテマラ・コロンビア・ブラジルの『マンデリンブレンド』
を焙煎して提供しています。
それぞれ、どんな特徴があるんですか?


ベーシックブレンドはさっぱりしていて飲みやすく、モカブレンドは、甘みがあります。
マンデリンブレンドは苦味が強めですね。

美味しさのカギは「ピッキング」
安藤さんが、生豆をバットに広げていきます。
そして、なにやら選別のような作業をはじめました。
安藤さん、これはどういう作業なんですか?


これは、ピッキングといって、不良豆を取り除く作業です。
生豆が出荷される前にある程度選別はされているんですが、それでも形が悪かったり不良なものが混ざっているので、手で取り除きます。
おお〜
こういうところに手間をかけていらっしゃるんですね。


これをしておくと、焙煎自体の仕上がりも変わってくるんですよ。
ほら、こんな感じで欠けていたり、質の悪い豆が混ざっているので
丁寧に取り除きます。

高級な豆だと、こういう悪い豆の混入も少ないようなんですが、私が扱っている豆についてはそんな高価なものじゃないので・・・
なるほど
このお豆たちは、いわゆる「スペシャルティコーヒー※」とは違うんですか?


はい。
うちで扱っている豆はスペシャルティコーヒーのような高級品ではないんですが、手間をかけて丁寧に焙煎する事で、バランスのとれた美味しいコーヒーを、自宅などで手軽に味わえるようにしています。
スペシャルティコーヒーって、美味しいですけどそれなりに高いですもんね・・・


高いですね〜笑 その分、やっぱり美味しいんですけどね。
高級な豆ではなくても、うまくブレンドしてうまく焙煎して・・・
美味しくできればいいな、というのが私のポリシーというか。

焙煎マシンを温めておく
室内には、ひときわ目立つピカピカのマシンが鎮座しています。


そうです。
ガスで温まるもので、PCで温度の上昇を確認しながら、微調整をして適温にしていきます。


今回の焙煎では180度で豆を投入します。
豆の量によって、投入する際の温度は調整しています。
豆を投入すると、温度が一度下がって、また上昇してきます。
PCに表示されるグラフで、温度上昇が適切なタイミングになっているかチェックしながら焙煎を進めます。
すごく繊細な作業ですね・・・


はい。
温度もそうなんですが、ここから豆の一部を取り出して、焙煎中の豆の色もチェックしながら、今うまくいってるかな?と進めていきます。
めちゃくちゃ楽しそうに語る安藤さん。
本当にコーヒーがお好きなんですねー。
しかしこれは気を抜けない作業!焙煎は繊細なお仕事ですね。
いよいよ焙煎開始
豆の準備が完了し、いよいよ焙煎をスタートします。
適切な温度に達したら、
マシンの上部に、豆を投入します。

コーヒーの飲み方によって、適切な焙煎度は変わってきますが、
私が目指すのはいわゆる「ハイロースト」といって、
ドリップのストレートコーヒーを美味しくいただける仕上がりです。
中深入りくらいですね。
私、ストレートでいただくコーヒーが一番好きです!楽しみだなぁ!

豆が焙煎マシンの中で回転している時の
「シャランシャラン」という心地良い音が室内に響きます。
焙煎中の豆をチェック
豆を投入してしばらくすると、部屋には香ばしい香りが漂ってきました。

ちょっと豆をみてみましょうか。
おお〜ちょっと色が変化している!


うん、うまくいっているようですね。
豆が適切なタイミングで黄金色になっていれば、いい仕上がりが期待できますよ。
おお〜豆の色の変化も、タイミングが重要なんですね!


はい。何分で温度がこのくらいまで上がって、その時の豆の色はこうで・・・
と、細かいタイミングを確認しながら焙煎していきます。
その後、都度色や温度をチェックしながら、進めていきます。
豆の色の変化がとっても楽しい!
少しずつ豆が色づいていきます。
豆を焙煎機から取り出し、冷ます
ほどなくして、コーヒーのいい香りがお部屋に充満していきます。


いよいよ、あの瞬間がやってきます!
ジャーーーーッツと
マシンから、勢いよく豆が滑り出してきます。

綺麗な色〜
そしていい香り〜
すばらしい〜!


これでしばらく冷まします。
実は、出来立てを挽くと乾いてパサついてしまうので、個人的には焙煎したてよりも、1〜2日置いてからグラインダーにかけた方が良いかなと思っています。
出来立てが一番美味しいってわけでもないのか〜ふむふむ。

焙煎のあとも、選別をする
焙煎が終了しました!
これで完成と思いきや、まだ作業があるようです。

豆が熱いうちは触るとよくないので、しっかり冷ましてから次の作業にうつります。


はい、まだちょっと作業があります。
先ほど焙煎前にピッキングをしましたが、もう一度不良豆が残っていないかチェックします。
これを怠ると、コーヒーに雑味が入ってしまうので大事なポイントです。

ほら、やっぱりちょっとありますね。
こういうのを取り除きます。
ふむ〜
本当に細かいところまで、大変ですね


これで、美味しいコーヒーに仕上がりますよ。
手頃な豆でも、こうして手間をかければ味が格段によくなります。
美味しいコーヒーに仕上げるための
安藤さんの愛情がとっても伝わってきます。
美味しいフレンドコーヒー豆が完成!
選別→焙煎→選別と、手間をかけたブレンドコーヒーの豆がようやく出来上がりました!
あとは袋詰めをして、ラベル・品質表示のシールを貼って完成です!
袋詰めも、とっても楽しそうな安藤さん。
これで完成です!!!
最後に美味しいドリップコーヒーを
安藤さんが事前に焙煎しておいたコーヒーを、
ドリップして淹れてくださいました。


どうぞ、召し上がってください!
うっわぁ〜
すぅーっと、スッキリした味わいなのに、ほのかに口にのこるなめらかさ。
これ・・・本当にすごく美味しいです!!!


ありがとうございます。
コーヒーの味の好みは人それぞれですが、私は口の中に残らずスッと飲みやすいコーヒーを目指しています。
あと、最後に少しだけ舌にとろみを感じるように調整しています。
このとろみを残すには、焙煎中にお見せした黄金色の豆が重要なんです。
そうなんですね〜。いやー、見事です。
こんな美味しい体験、なかなかできませんね。
ありがとうございます!


こちらこそ、楽しかったです!
ありがとうございました。
99 coffeeさん まとめ
高級豆ではなく手頃な豆を、丁寧に丁寧に美味しく仕上げ、購入しやすい価格で提供してくださる99 coffeeさん。
オーナーの安藤さんのコーヒーへの深い愛情にも触れ、とても楽しく深い体験ができました。
美味しいコーヒーの淹れ方やおすすめグッズも教えていただいたので、追ってそちらもも記事にしてお届けします!
今回の取材で、ますますコーヒーが好きになっちゃいました!
ちなみに、99coffeeさんでは
現在3種類のブレンドコーヒーのお試しパックを販売中です。
本文でご紹介した3種類のブレンドコーヒー 50g×3種=150gが、600円(税込) 送料無料と、大変お得なお試しパックです。
以下の店舗か、オンラインショップで購入が可能です!
オンラインショップ
https://ninetynine.theshop.jp/
店舗
https://www.ninetyninecoffee.com/
99 coffee
公式Web site: https://www.ninetyninecoffee.com/
Instagram:https://www.instagram.com/ninetyninecoffee_jikabaisen/
手間をかけたお手頃で美味しいコーヒー、ぜひ試してみてくださいね。
では、今日も心地よい暮らしを!
<解説>
※ スペシャルティコーヒーとは
生産されるコーヒー全体の約5%程度の「品質の高いコーヒー」のこと。
美味しいという主観的な評価ではなく、国際資格を持つ評価者が点数で評価します。
また、トレーサビリティ(追跡可能性)もスペシャルティコーヒーの必須条件となっています。


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