梅の花

万葉集と家具|飛騨高山の匠の技

2019年の4月1日に、

日本の新元号が発表されました!

 

あたらしい元号は「令和」(れいわ)

 

元号を発表した菅官房長官のコメントによると、

令和という言葉は、

日本最古の歌集である「万葉集」

梅花(うめのはな)の歌

三十二首の序文からの出典とのこと。

 

みやびな雰囲気の、美しい響きの元号ですね。

 

ちょっとこじつけですが、

万葉集に家具に関わりのある歌がありましたので、

ご紹介します。

 

恋心を飛騨の匠の技に例えた歌

 

万葉集は全20巻あり、

そこには全部で約4500首もの歌が収められています。

 

その中の一首に、こんな歌があります。

 

かにかくに ものは思わず 飛騨びとの 

打つ墨縄のただ一道に

(万葉集巻十一・二六四八番歌 詠み人知らず)

 

飛騨といえば、日本有数の木工家具産地です。

 

上記の歌の解説が

飛騨木工連合会さんのホームページに

記載されていましたので、引用します。

 

奈良時代末頃の成立で、

現存最古の和歌集である『万葉集』巻11に詠まれているこの歌は、

「飛騨人の打つ墨縄が正確無比な一直線であるように、

あれやこれやと浮気はしない、

その打つ墨縄のように一直線に、

だた一筋の道を行くのだ‥」

という想いを込めた恋い歌です。

引用元:飛騨木工連合会ホームページ

 

ちなみに墨縄(すみなわ)とは、

 

墨を浸した糸や縄の事で、

まっすぐな線を引くための道具です・

木材を切る前に、墨の線で印をつけるのに使います。

 

きれいな線を引くには、

糸をまっすぐに張りつめる必要があります。

その張り詰めた糸を指ではじいて線を引くのですが、

一筋の線を引くために集中している職人の姿や

墨縄のまっすぐ迷いのない線と、

好きなひとへのまっすぐな思いが重なる

美しい歌ですね。



現代も活躍し続ける、飛騨の匠の技と家具

 

ご紹介した万葉集の歌にある「飛騨びと」は

おそらく都造りの際に

宮廷や寺院の建築に従事した職人たちの事を

さしているのだと思われますが、

現代で飛騨といえば、曲げ木の椅子が思い出されます。

飛騨・高山では1920年から椅子づくりがスタートしています。

曲げ木の技術が発展し、

職人たちの手でつくられた美しい椅子は

手触りもよくなめらかな曲線が特徴です。

 

また、北欧テイストやナチュラルテイストの

インテリアとも相性が良く、

組み合わせやすい家具が多く存在します。

 

飛騨・高山のおすすめ家具ブランド

 

柏木工株式会社

 

柏木工トップページ

出典:柏木工公式サイト
https://www.kashiwa.gr.jp

 

たくさんのシリーズが展開されていますが、

一貫して「かっこいい」フォルムの柏木工さん。

 

男前系インテリアにも似合いますし、

モダンな雰囲気にも仕上がります。

アイテムとしても

チェアやテーブルだけでなく、

ソファやTVボード、キッチンボードといった感じで

幅広く展開しています。

 

筆者個人的には、柏木工さんの社是が気に入っていまして、

それがこちらです。

「誠実であれ 理想を持て 開拓者であれ」

職人の折り目正しさ大切にしつつも、

新しいことに挑戦していこう!という心意気を感じます。

 

日進木工株式会社

 

日進木工トップページ

出典:日進木工 公式サイト
https://www.nissin-mokkou.co.jp/

 

日進木工さんの家具は

どれも流れるような曲線の美しい。

 

また、椅子生地の組み合わせも

カラフルなのに”ポップ過ぎない”

カラーリングが絶妙で素敵です。

 

日進木工の家具

出典:日進木工公式サイト
ハイバックソファ NBC-420R

 

北欧テイストにもよく合うと思います。

 

まとめ

 

元号の令和から発展して、

ちょっと強引に家具のお話をしてしまいました。

 

飛騨・高山の木工家具は品質もよく、

デザインも他の家具と合わせやすいものが多いので、

長く大切に使えるアイテムが多いと思います。

 

お引越しの際など、候補に入れてみてはいかがでしょうか。

 

それでは、今日も心地よい暮らしを!

 

沖縄県出身|フリーランス|ライター|インテリアコーディネーター|フォトグラファー|好きなものはパンとコーヒー