ドリームキャッチャーと太陽の光

おしえて!What’s the name? vol.1|ドリームキャッチャー

このシリーズでは、 

「脳内にそのイメージはあるんだけど、名前がわからないので商品を探せない!」 

という、”アレ”について解説していきます。 

 

今回はこちら! 

ドリームキャッチャー1

なんか羽とかついてて、カラフルなのもあって、輪っかで、 

輪っかの中が蜘蛛の巣みたいになってて・・・インディアンの飾り?? 

という”アレ”です。 

 

こちらの名称は、 

「ドリームキャッチャー」 

 

アメリアインディアンの部族から伝わったとされている装飾品です。 

 

ドリームキャッチャーとはそもそもどういうもの? 

 

「ドリームキャッチャー」という言葉から、 

「夢が叶う」「良い夢を呼び寄せてくれる」 

というイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれませんが、 

本来は、悪い夢を取り除いて良い夢だけを届けてくれる、 

夢のろ過装置みたいなものです。 

 

ドリームキャッチャーの使い方 

 

その見た目の美しさや、羽の色使いなどがインテリアのアクセントになるので、 

リビングや玄関などに飾る方もいらっしゃると思いますが、 

子供の寝室に飾って、眠っている間に悪夢から守る魔除けとするのが本来の使い方です。 

 

こどもだけのもの??いいえ、大人が使っても大丈夫です! 

 

設置場所としては、寝ている場所の頭の上あたり。 

寝室が東向きで、朝の光が降り注ぐ場所であれば、なおGood! 

 

悪夢は輪っかの内側にあるクモの巣状のネットに引っかかり、 

そして良い夢だけを眠っている人に届けてくれます。 

ネットに引っかかった悪い夢は、朝日の光で消滅してしまうそうです。 

 ドリームキャッチャー2

 

ドリームキャッチャーの歴史

 

ドリームキャッチャーは、もともとはアメリカインディアンの部族のひとつ、 

オジブワ族に直接のルーツがあると言われています。 

 

オジブワ語ではドリームキャッチャーのことをasabikeshiinh(アサビケシン)といいます。 

 

1960年代~1970年代に起きた、パン・インディアン運動の際に、オジブワ族以外の他のインディアンの部族にも広まっていったとされています。 

 

 

ドリームキャッチャーを構成するもの 

輪 

ドリームキャッチャーの上部は、輪になっています。 

伝統的なドリームキャッチャーの場合、この輪の部分は柳の枝で作られ、 

動物(鹿やヤギ、ウサギなど)の皮が巻かれています。 

 

輪の内側 キャッチャーネット 

悪い夢を捕まえるためのネットです。クモの巣を模した編み方が伝統的なものです。 

そしてそのネットには、ビーズが一粒付けてあるのですが、 

これはクモの巣をつくった、クモを模しています。 

 

※現在はキャッチャーネットにビーズがたくさんついているタイプのものも、 

たくさんあります。 

この場合、ビーズは「良い夢」をあらわしているようです。 

ドリームキャッチャーはもともと悪夢を捕まえるものであったとされていますが、 

年月や距離を超えて広まる間に、少しずつ意味合いが変わって伝わっていったようです。 

 

羽 

キャッチャーネットをすりぬけた良い夢は、この羽根を伝って眠っている人に届きます。 

現在は七面鳥の羽など、様々な鳥の羽根が使用されていますが、 

伝統的なものだと、男の子用には鷹の羽、女の子用にはフクロウの羽が使用されていました。 

鷹=勇気 フクロウ=知恵 を表しているのだとか。 

 

ドリームキャッチャー2

 

 まとめ 

 

というワケで、 

なんか羽とかついてて、カラフルなのもあって、輪っかで、 

輪っかの中が蜘蛛の巣みたいになってて・・・インディアンの飾り?? 

の”アレ”は・・・ 

 

・ドリームキャッチャーという名称の装飾品 

・ドリームキャッチャー悪夢を取り除くお守りのようなもの 

・ドリームキャッチャーは寝室で使うのが本来の使用方法 

・ドリームキャッチャーは、アメリカインディアンのオジブワ族にルーツがあるとされている 

・ドリームキャッチャーは、輪・キャッチャーネット・ビーズ・羽などで構成されている 

 

装飾品として使われることも多いドリームキャッチャーですが、 

本来の使い方も知っておくと、より愛着が湧くかもしれませんね。 

 

それでは、今日も心地よい暮らしを! 

沖縄県出身|フリーランス|ライター|インテリアコーディネーター|フォトグラファー|好きなものはパンとコーヒー