【産まれ年ビールを20年後に】将来子どもと楽しむヴィンテージビールのすすめ
この記事を書いた人
美容好きのママライター
布施朋美
賞味期限が25年後の「ヴィンテージビール」なるものがあると知ったのは数年前。
「ビールは鮮度が命なのに、その逆の発想が面白い」と地ビール好きの友人が話題にしたのは、那須高原ビールが製造するナインテイルドフォックスです。
聞くと、そのビールは毎年年号入りで作られているとのこと。いつか子どもが産まれたら、産まれ年のビールを買って成人した時に飲むの素敵じゃない? と盛り上がりました。
2021年製ヴィンテージビール
時は流れて昨年、母になった筆者。限定販売のため二度買い逃すも、娘が産まれた2021年製のナインテイルドフォックスをやっと入手しました。
無事に買えてよかった〜! と喜ぶわが家に届いたのは、想像以上に本格的な木箱。
スライド式の木箱を開けると、なんとも荘厳な金色のボトルが鎮座していました。
ボトルは、ざらついた陶器のような手触りかと思ったら、その表面はなめらか。ラベルはワインのようなデザインで、保存栓もついて、言われなければビールだとわからない個性的な見た目です。
そっと箱から出してみると、ボトルはずっしりと心地よい重さ。製造から間もないはずなのに、すでに貫禄を放っています。
ラベルには九尾の狐
インポートワインのようなラベルにデザインされているのは、那須に伝わる伝説の生き物である九尾の狐。この狐は、異次元の力をもつといわれているそう。商品名の「ナインテイルドフォックス」の由来も九尾の狐なんですね。
しかもラベルデザインはプロではなく、那須高原ビール社長の小山田さんが書いたというのも珍しい。商品に込められた思いやストーリーにも深いものがありそうです。
裏面ラベルを見ると、賞味期限は2045年1月! そんな先の賞味期限表示、見たことがないので不思議な感じがします。
アルコール度数は11 度
このビール、なんとアルコール度数は11度。
これはワインと同じくらいの度数で、缶ビールがだいたい5%位なので、ビールとしてはずいぶんハイアルコールな部類です。筆者が今まで出会ったビールは、高アルコールでも8〜9%くらいなので、過去最大のアルコール度数。
飲むのは20年後ですが、その時は「はじめて飲む11度のビール」の部分もしっかりと体験しようと思います。
保存方法:要冷蔵
ヴィンテージビールを何本買おうか迷い、一本は娘が20歳になった時に家族で、もう一本は娘が好きな人(恋人でも友人でも)と飲んでほしいと二本購入しました。
きっと常温保存だろうと、保存方法を確認せずに購入したら大誤算。
届いて、まず目に飛び込んできたのは「要冷蔵」の三文字で…。
只今、わが家の冷蔵庫の一角をヴィンテージビールが陣取っています。娘が成長し、冷蔵庫の容量が足りなくなったら、このビール専用のミニ冷蔵庫を買うつもりです(笑)。
これからヴィンテージビールを購入する方は、25年間冷蔵する前提で購入本数をご検討ください!
お味は?
20年後に飲みたいと勢いだけで購入。味まで考えていなかったので、この記事を書くにあたり遅ばせながら、調べてみました。
なんとそのお味は、受賞歴もあり世界で認められるおいしさなんだそう。
2016年にはアメリカで2年に一度開かれる国際的ビアコンペティション「ワールド・ビア・カップ」で金賞を受賞するなど、本格派のビールです。
グラスに注ぐと少し熟したパイナップルのような、やわらかなキャンディのような香りが鼻をくすぐります。(中略)ポートワインのような上品なフルーティさやモルトの甘み、程よい苦味が複雑に絡み合い、程よい余韻を残しながら体に染み入っていきます。
ippin より引用
勝手に苦味とコクが強い、ツウ好みのビールをイメージしていましたが、想像より飲みやすそうな印象。フルーティーな甘さと程よい苦味が共存する味わいなら、ビール好きでなくても飲みやすそうです。
また、このビールは、熟成させるほどにまろやかになっていくらしいので、20年後が楽しみで仕方ありません。
1998年以降の製造分も買える
ヴィンテージビールは今年の製造分だけでなく、1998年以降の製造分も買うことができます。
今は品切れの年も、定期的に数量限定で発売されるようなので、気になる方はぜひ、那須高原ビールのオンラインショップをのぞいてみてください!
2041年に向けて
娘が20歳になるのは、2041年。
先のことをあまり考えないタイプですが、ヴィンテージビールが手元に届き、20年後に娘と夫と3人で乾杯する姿を想像してしている自分がいて。
今、身長60cmで寝返りもできない娘は、20年後何が好きで、どんな夢を持っているのか。想像するだけでも、なんだか胸の奥からあたたかさが湧きあがってきます。
子育ての大変さに音を上げそうになった時、冷蔵庫に陣取るこのヴィンテージビールが目に入ると、少し元気がでるから不思議です。
20年後に飲む瞬間だけでなく、ビールを熟成させていく過程まで楽しめるのは、なんだかオツですよね。未来に思いを馳せる、とっても素敵な買い物となりました。
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