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シードルって奥深い!フランスのプレミアムシードル「GALIPETTE(ギャリペット)」

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# お酒

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GALIPETTEのシードル

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楽しいおとなになるために

八重樫 紘子

りんごのお酒「シードル」。甘いだけのお酒だと思っていませんか?

シードルというと「少し甘くて、お酒が苦手でも飲みやすい」「シュワっとして爽やか」「フルーティな味わい」などのイメージが挙げられやすいのではないかと思います。

「甘さやフルーティーさが強いので、お酒らしさや味の深みには少し欠ける……」という感想は、お酒をよく飲む方ほど抱きがちかもしれません。実際に私も、そう感じていた一人です。

でも、実は奥深きシードルの世界!好みや気分に合わせて多様な味わいを楽しむことができるお酒なんです。
今回はフランス生まれのプレミアムシードル「GALIPETTE(ギャリペット)」をご紹介します。

GALIPETTEのシードル

シードルってどんなお酒?その歴史と製法

これからご紹介するシードル。どのように作られているかご存じですか?

そもそも、シードルという名前はラテン語で「果実を発酵させてできた酒」を意味する「Cicera(シセラ)」を語源としているのだとか。
その名の通り、主にりんごの果汁と酵母を合わせ発酵させて造られたお酒がシードルです。

穀物や果物などの原料を酵母で発酵させるという点で、ワインやビール、日本酒とも同じ製法だと言えます。「醸造酒」と呼ばれるジャンルですね。

その歴史はワインと同じくらい古く、11世紀頃にフランスのノルマンディ地方で発展しました。その後にヨーロッパ各地やアメリカ、カナダにも広まり、「ビールより軽く、ワインよりカジュアルに飲める」お酒として定着しているのだそうです。

最近は日本でもりんごの産地を中心として、北海道、青森、岩手や長野などに醸造所が増えているようです。

GALIPETTEのシードル

「シードル」と「サイダー」は何が違う?名前の呼び方についての豆知識

飲食店のメニューなどでリンゴ果汁を発酵させて作ったアルコール飲料のことを「サイダー」と表記しているのを目にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

シードルと全く同じものを指しているのか、それともスパークリングワインの中でも「シャンパン」がシャンパーニュ地方で造られたワインのみを指しているように、何か特定の条件で分けられているのか……。
ややこしく感じますが、「シードル」も「サイダー」も、指しているのは同じお酒なんです。

細かくいえば製法の違いもあるようですが、言語の違いによってフランス語圏で「シードル」英語圏では「サイダー」と呼ばれています。

でも、日本では「サイダー」というとノンアルコールの炭酸飲料が連想されやすいので、まだまだ「シードル」という呼び方が定番と言えそうです。

GALIPETTEのシードル

プレミアムシードル「GALIPETTE」が生まれた豊かな地、フランス・ブルターニュ地方

フランスの中でも北西部に位置するブルターニュ。シードル発祥の地であるノルマンディ地方とも隣り合っているこの地でGALIPETTEが造られています。

ブルターニュ地方は英仏海峡と大西洋に突き出た半島です。内陸部には森や湖、田園風景が広がり、豊かな自然が魅力のひとつ。りんごを育てる環境としても最適な温暖な気候と寒さのバランスなのだとか。

そのような土地で、苦味種、苦甘種、甘味種、酸味種などさまざまな味わいのりんごが作られています。シードルを造るための品種も栽培されているようです。

日本で栽培されているのは主に食用のりんごなので、苦味のあるりんごってあまり聞いたことがないですよね。

GALIPETTEのシードル

自然や伝統を大切にするGALIPETTE|シードル造りへのこだわり

シードルのためのりんご栽培の環境がある土地で生まれた、GALIPETTE。造り方には3つの特長があります。

  1. フランス北西部のリンゴの100%果汁を使い(砂糖・水は無添加)、伝統的な製法で造る
  2. ゆっくりとした自然発酵で、リンゴ本来のバランスの良い果実味を引き出す
  3. 自然栽培のリンゴを使い、持続可能なサイクルで果実農家と共に製造

自然や伝統を大切にした手法で造りたいという思いが感じられるこだわりですね。
ちなみに、フランス北西部では代々受け継いで1000年以上りんご農家を続けている家族もいるのだとか。

GALIPETTEだけでなく、地域全体として伝統を重んじる姿勢があるのかもしれません。

味わい別に紹介|3種類のGALIPETTEを飲み比べ

GALIPETTEのシードルは2025年現在世界17か国で愛飲されているそうです。
日本には、2024年12月に初上陸しました。330mlの瓶タイプで、味は3種類。

GALIPETTEのシードル

GALIPETTE DOUX (アルコール度数2.2%)

DOUX(ドゥー)とは、「甘い」を意味するフランス語。
その名の通り口当たりが柔らかく、はちみつやアップルパイを連想させるよう。とは言え、ほのかな酸味も感じられるので甘ったるい印象はなく、アルコール度数も低め。食後酒としてもぴったりです。

GALIPETTE BRUT(アルコール度数4.5%)

甘さとドライさのバランスが取れた伝統的なシードルです。
先にご紹介した、苦味種、苦甘種、甘味種、酸味種、4つのシードル用のリンゴが使用されており、りんごの爽やかな風味の中にも土っぽいようなタンニンの渋みが感じられるので、ドライながらも濃厚な味わいが楽しめます。飲んだ後のキレも良く、食中酒にも適しています。

GALIPETTE EXTRA BRUT(アルコール度数5.5%)

3種類の中では最もドライなタイプ。豊富なタンニンとキレのある味わいは食事との相性も良く、特に魚介料理とのペアリングがおすすめなのだとか。
主にブルターニュ産の苦甘リンゴをベースに、最大15種類ものりんごを組み合わせているためなのか、爽やかなだけでなく味わいに奥行きが感じられます。

個人的には、「シードルってお酒が苦手な人が飲む甘いお酒という印象で、物足りないので普段はあまり飲まない」「スパークリングワインが好み」という方にイチオシしたいのが、このEXTRA BRUTです。

3種それぞれ、きっとこれまでのシードルとは違う味わいが感じられるはず。すでにシードルをよく飲んでいる方にもそうでない方にとっても、印象が変わる出合いになるかもしれません。

GALIPETTEのシードル

どこで買える?オンライン&都内の実店舗情報

日本での展開がはじまって間もないGALIPETTE。どこで買えるのか、という点も気になるところですね。

順次、全国の小売店や専門店での販売をしていくようですが、2025年現在はSIDER SHOPというオンラインストアで購入することができます。

さらにこのSIDER SHOP、都内に実店舗もあるんです。東横線・学芸大学駅から徒歩約2分。「CRAPE by SIDER」がそのお店。

ブルターニュが発祥と言われるガレットとクレープを楽しむことができます。もちろんGALIPETTEも提供されており飲み比べセットもあるので、比べてみて好きな味を探すのもいいですね。

ショーケースには瓶や缶のシードルも販売されていて、テイクアウトも可能です。GALIPETTEだけでなく、国産シードルなども取り扱いがあるので、好みのラベルデザインで選んでみたり、商品紹介のPOPを見て気になるものを購入してみるのも楽しいですよ。

東横線沿線にお出かけの際、店舗にも訪れてみるのはいかがでしょうか。

GALIPETTEのシードル

カジュアルながら深い味わい。奥深きシードルの世界

さまざまな味わいを楽しむことができるシードル。

ゆっくりと飲みたい時、食事と合わせて飲みたい時……その時々で主役にも脇役にもなってくれて、実は驚くほどオールマイティーなんです。

のんびりとした休日や、明日も仕事だけどちょっとだけお酒を飲みたい平日の夜にも、ぜひ手にとってみてくださいね。

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八重樫 紘子

夫・こどもと3人暮らし。川崎市在住。自宅で商品撮影。毎日写真や動画を撮っています。クラフトビール・読書・刺繍・アートが好き。

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