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ルイスポールセン PH 5 |曲線は快適な光への挑戦の証

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最終更新日:
# 照明

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この記事を書いた人

くいしいんぼうイター

宮城いくえ

このペンダントライト、「インテリアが好き、北欧テイストが好き」
という方はきっと目にしたことがあるはず。

ルイスポールセン PH5

出典:ルイスポールセン公式ページ

ルイスポールセンの PH 5(ピーエイチ ファイブ)

ハァ…(ため息)フォルムが美しいですね…

この美しい照明のデザインをしたのはポール・ヘニングセン。
彼は並々ならぬ思いでこのPH 5を完成させました。

機能美という言葉がありますが、この照明はまさに機能美の結晶。

なぜ、この形なのか。半世紀以上も愛され続けるPH 5について紐解いてみたいと思います。

デザイナー、ポール・ヘニングセンってどんなひと?

1984年 デンマークのコペンハーゲンに生を受けたポール・ヘニングセン。

キャリアのスタートは伝統的な機能主義建築の世界でした。

その後、照明の分野に移るのですが、彼はさらに活動領域を広げてジャーナリスト、作家としても活躍していきます。

PH5 デザイナー ポール・ヘニングセン

出典:ルイスポールセン 公式ページ>デザイナー>ポール・ヘニングセン

芸術から政治的な話まで、型破りな論客としてもデンマーク国内では有名だったようです。

照明ブランド・ルイスポールセンとの関わりは1925年から彼が亡くなる1967年までの42年間。

その間に数多くの名作照明を産み出してきました。

PH 5の3つの大きな特徴

PH 5の魅力を語るとお話は尽きないのですが、今回は象徴的な3つの特徴について解説します。

ノンストレスを追求した6枚のシェード

この照明を目にしたとき、まずはじめに気づくのは美しいシェード。

大小様々なサイズの6枚のシェードは光源が直接見えないように絶妙に配置されています。
そして、横からは見えませんが照明の下から見上げるともう1枚のシェードがあります。

照明器具って、光が直接視界に入ってしまい「まぶしいっ!」となる事がありますね。

この不快な眩しさのことをグレア(glare)と呼ぶのですが、PH 5はこのグレアがどの角度からも感じないように設計されています。

さらに、反射する光が柔らかくなるようにシェードにはマットな塗装が施されています。

ちなみに、一番大きなメインシェードのサイズが50cmだったため、PH 5と名付けられました。

どんな光源を使用しても美しい光を放つ

ポール・ヘニングセンはこんな言葉を残しています。

過去33年間わたしは白熱電球メーカーにたいし、
基本的にキリスト教徒のように振舞ってきたが、
この度、イスラム教徒に改宗した。

最後には常識と消費者への配慮が通じるものとずっと信じてきたが、
今やわたしは運命論者だ。わたしは運命を受け入れ、
ルイスポールセンの承諾のもと、
クリスマスライトであろうが
金属フィラメントの100W電球であろうが、
どんな光源も使用できる PH ランプをデザインした。

ただし蛍光管だけは、今の形では長すぎて入らない!

引用元:ルイスポールセン 公式ページ PH5製品ストーリー

ポール・ヘニングセンの想いは現行の商品にもしっかりと反映されていて、現在はLED電球にも適用しています。

必要なところには光がしっかり届く

PH 5の設計には対数螺旋曲線が用いられています。

対数螺旋曲線とは貝殻など、自然界にも存在する曲線で貝殻などに見られる渦巻きの形の事。

貝殻のイメージ

この渦巻きの中心に光を放つものを設置すると、光は均等な角度で渦の曲線にあたり、やがてその光は外側へ広がっていきます。

また、PH 5を下から見上げると外側からは見えないもう1枚のシェードがあります。

このシェードが下方向へ光を届け、食卓や手元を明るく照らしてくれます。

ルイスポールセン PH5

出典:ルイスポールセン公式ページ>181012 PH5PH5mini.ppt 

PH 5のおすすめの使い方

PH5をダイニングに…とお考えの方も多いかと思います。

外側への柔らかい光と下方向への明るさは食卓の上の照明にはぴったりの構造です。

ダイニングに吊る際は是非目線の高さあたりで設置してみてください。
PH5の美しい曲線を最大限に感じていただけると思います。

ルイスポールセン PH5

出典:ルイスポールセン公式ページ

PH5は本を読んだりする際のサイドテーブルの上などもおすすめ。

手元を照らしつつ、そのまわりもほんのり明るくなるので素敵な雰囲気になります。

ルイスポールセン PH5

出典:ルイスポールセン公式ページ>インスピレーション

PH 5最新情報

1958年に発表されてから2019年現在ですでに61年も愛され続けているPH 5。

2018年には発売60周年を記念してメインシェードとリフレクター(シェード内側の反射板)を表⾯無塗装の銅ポリッシュとした、カッパータイプが発売されました。

ルイスポールセン PH 5 カッパー

出典:ルイスポールセン公式ページ >製品>ペンダント>PH 5

現在の全ラインナップはこちらから確認できます

まとめ

筆者自身も大好きなペンダント照明。心を熱くしながらご紹介してきました。

PH 5についてまとめると・・・

  • デザイナーはポール・ヘニングセン
  • どの角度からみてもグレアを感じない
  • どんな光源でも美しく光を届けてくれる
  • 設計には対数螺旋曲線が用いられている

PH 5の魅力、伝わっていると嬉しく思います。

それでは、今日も心地よい暮らしを!

# 照明

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くいしいんぼうイター

宮城いくえ

沖縄県出身|ライター|フォトグラファー |インテリアコーディネーター|美味しいものやインテリア、旅行好き|フレンチブルドッグのごんた&夫と一緒に暮らしています

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