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冬に◎身体もこころも温まる「せいろのある暮らし」のススメ

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「霜山」の竹せいろ

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子供がいても脱生活感な暮らし

田宮有莉

段々と寒い日が増えてきたこの頃。冬になると身体が温まる献立を考える方も多いと思います。

「ヘルシーで栄養満点な蒸し料理が作れる」と最近注目を集めている「せいろ(蒸籠)」は、寒い季節に大活躍する調理器具です。

私自身も最近お迎えしたのですが「もっと早く買えばよかった!」と思うほど毎日の料理に使っています。

難しそうというイメージもありますが、実はとてもシンプルで簡単な「せいろのある暮らし」の魅力をたっぷりご紹介したいと思います。

「せいろ」の選び方は?素材ごとの違いも解説

せいろとは、蒸し料理に用いられる木製または竹製の蒸し器です。

大小さまざまな円形の容器(身)に蓋がついており、蒸したい食材を中に入れて蓋を閉め、蒸気が上がった鍋の上にのせて使います。

主な素材は「杉」「竹」「ヒノキ」の3種類で、それぞれ異なる特徴があります。

材質特徴
軽くてお値段もリーズナブル。木の香りが楽しめるが、ささくれやすいという難点がある。
最も一般的な素材。軽くて耐久性がある。蒸気の通りがよく、比較的お手頃な価格で手に入る。
ヒノキふちに厚みがあり耐久性が高い。美しい木肌が特徴で長く愛用できる一生もの。高級感があり、価格は3種類の中で一番高い。

使用頻度や予算に合わせて自分に合うせいろを選びましょう。私は最もポピュラーと言われている竹製のせいろにしました。

家族構成や用途で選ぶせいろの大きさ

素材を決めたら次に悩むのがサイズです。(私もかなり迷いました。)

直径15㎝から30㎝くらいまでの大きさが一般的ですが、リサーチした結果、初めて購入する場合に適しているのは18㎝、21㎝、24㎝のいずれかという結論に至りました。

18㎝は1~2人暮らしに、21㎝は3人暮らしに、24㎝は4人以上で使うのにちょうど良いサイズ感だと思います。

家族構成のほか、考慮するポイントは3つ!

①自宅の収納スペース
②せいろに合う鍋のサイズ
③どんなメニューを作りたいか

「大は小を兼ねる」とは言いますが、大きすぎると収納場所に困ることも。自宅にある鍋と一緒にせいろを使いたい場合は手持ちのラインナップも考慮する必要があります。

また、どんなメニューを作りたいのかも合わせて考えたいポイントです。肉まんや点心を大量に蒸すには大きいサイズが良いですし、副菜の調理をメインに考えるのであれば小さめでもまかなえると思います。

悩んだ末、我が家は大人2人・幼児2人の家族構成で21㎝を選びました。結果、大きすぎず小さすぎず、収納にも困らず手持ちの鍋とも相性が良かったので大正解でした。

チョイスしたのは「霜山(SHIMOYAMA)」というメーカーの竹せいろです。深型なので食材をたくさん入れることができて、見た目以上に大容量でした。

一緒に買うべき!せいろと一緒に使いたい「蒸し台」

蒸し料理に必ず必要なアイテムはせいろと鍋の2点ですが、蒸し台を持っていると調理のしやすさが格段にアップします!

せいろを鍋に直接乗せて蒸す場合は、ぴったりサイズの蒸し鍋が必要です。

「せいろが置ければ問題ないのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、大きさが合わない鍋では隙間から蒸気が漏れてしまい、うまく調理することができません。

「せいろが焦げる」「時間がかかる」などマイナスの要因につながるので、鍋の選定はとても重要なのです。

ですが、せいろのために新しい鍋を購入するのはちょっと面倒……。そんなときに活躍するのが蒸し台です。せいろと鍋の間に蒸し台をはさむことで、サイズ違いの鍋でも蒸気を逃さず蒸すことができます。鍋肌に直接せいろが当たらないので、焦げつきを防ぐ効果もありますよ。

私は直径22㎝のル・クルーゼの鍋に蒸し台を乗せて使っています。

せいろをお迎えしたら、使う前にまずやっておきたいこと

自分にぴったりの素材とサイズのせいろを購入したら、水洗いと空蒸しをするのがポイントです。ひと手間加えることで、製品の木くずや埃を取り、アク抜きすることができます。

水洗いする際は洗剤を使わないようにしましょう。鍋に水を入れて沸騰後10~15分程度空焚きすることで、竹や木の匂いを和らげ、ひび割れを予防します。蒸した後は風通しの良い場所でしっかり乾かしてくださいね。

簡単!蒸すだけで完成するせいろ料理

難易度が高いと思われがちなせいろ料理ですが、実はとてもシンプルで簡単!材料を入れて蒸すだけなので誰でも簡単に調理することができます。

蒸している時間はほったらかしで大丈夫なので忙しい方にもぴったり。他のメニューと並行して作れるのも嬉しいポイントです。

①蒸し野菜

せいろをお迎えしたらぜひ作ってほしいメニューが蒸し野菜です。せいろにキッチンペーパーを敷いてカットした野菜を並べて蒸し台に乗せるだけ。食材のうまみや栄養が逃げないので、ふっくら美味しく仕上がります。

さつまいも、にんじん、白菜、トマトなど、冷蔵庫に残っていた余った野菜を詰めて蒸しただけですが、普通に茹でるより甘くてホクホクに……。ソーセージも一緒に入れてみましたが、焼くよりもヘルシーなのに肉汁とうま味が凝縮されており、とても美味しかったです。

②餃子・点心

餃子やシュウマイ・肉まんなどの中華料理もせいろと相性抜群です。せいろといえば点心をイメージする方も多いのではないでしょうか。

餃子は蒸すとつやつや、柔らかい食感に。油を使わないのでとてもヘルシーです。

1段目を餃子、2段目をシュウマイ、というように同時に蒸すことができるのもせいろならではのメリット。旨味が凝縮されてふっくらした仕上がりになりますよ。

③パン

意外かもしれませんが、パンもせいろで蒸すと美味しく変身します。

水分が入るのでトースターで焼くのとは一味異なるもっちりした食感になります。

せいろにパン・たまご・ウィンナー・野菜をまとめて入れて蒸せば特別感あるワンプレートの朝食にもなりますよ。

スーパーで買ったパンもふわふわ・モチモチになるのでぜひ試してみてくださいね。

④麻婆豆腐

せいろを買ったらぜひ試してほしいレシピが麻婆豆腐です。

作り方は簡単。一口大にカットした豆腐・ひき肉・みじん切りにしたネギを入れて水と調味料を加えたら、蒸し台に乗せて放っておくだけで完成します。

注意点は、汁気が多いので耐熱機能のあるお皿に入れた上でせいろを使うこと。

普段から愛用しているHASAMI PORCELAIN(ハサミポーセリン)のボウルがぴったりでした。

家族からも好評だったのでまた作りたいと思っています。

長く大切に使うために気を付けたい使用後のお手入れ

調理後のお手入れを工夫すると長く愛用することができます。

使ったあとは、基本的に水気を拭き取って乾かすだけで大丈夫です。せいろは調理中に高温の蒸気で蒸されるので洗わなくても清潔に使うことができます。

調味料の汁気や食材の汚れが気になるときは水でサッと洗い流してください。洗剤の使用はNGです。長時間水につけておくのもカビの原因になるので避けましょう。

水を流した後は乾いたふきんで優しく拭き取ります。

乾かす方法にもコツがあります。風通しの良い場所に斜めに立てかけておくと早く乾きますよ。スペースに余裕がある場合は吊るしておくと、見栄えも良くキッチンのアクセントにもなります。

せいろを使うといつもの料理が特別感ある一品に。

さまざまな料理に活用できてヘルシーなせいろ。簡単に美味しく仕上がるのでひとつ持っていると料理の幅が広がります。調理した後はそのまま食卓に出せばテーブルがいつもより華やかになりますよ。

心と身体がほっこり温まる蒸し料理は寒い季節にぴったり。自分に合ったお気に入りを見つけてみてくださいね。

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子供がいても脱生活感な暮らし

田宮有莉

東京都在住/年子2児の母/ライター・監修ライター 北欧ナチュラルな家で暮らす/インテリア雑貨・ファッション好き 得意な執筆ジャンル:インテリア・住宅・不動産・家づくり・金融・ライフスタイル ⭐︎Instagramもぜひフォローしてください⭐︎

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